小さな君の大きな涙

うつ病発症当初、広義の希死念慮があった。

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脳に障害が起こって元の脳には戻らないと悟り絶望した。

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生きる自信が無かった。

死ぬまでに必要な資産を形成する自信が無かった。

自分が老いていくのが嫌だった。

独りが嫌だったが、人と繋がる勇気も無かった。

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只、世界で一番大好きなお母さんを悲しむ顔が見たくなく、

自らを殺めることは、きっと無いだろうと思った、

少なくとも彼女が旅立つまでは。

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それが変わった。

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先日発症依頼四ヶ月ぶりに実家に帰った。

四ヶ月溜まった甥っ子への愛情を全部ぶつけた。

限界手前までは本気で遊んだ。

泊まった二晩とも甥は、

「誰とお風呂に入りたい?」という質問に、

私の名前を挙げた。

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最終日、私が自宅に帰る事を悟った甥は、

まだ体は小さいのに、

大粒の涙を沢山流した。

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玄関まで送るのは辛いらしく、

二階のベランダより見送ってくれた。

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「また遊ぼうな」

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私は彼が悲しむ顔は見たくない。

彼が生きているうちは、自らを殺めることはやめようと思った。

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次世代は大事だ。

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人間界に限らず、その他の動物にも性的マイノリティは存在する。

人間のみにLGBTが存在すると思われがちだが、そうではない。

LGBTは人間社会が生み出した「歪み」と思われがちだが、そうではない。

では、同性愛動物が生まれる理由は何か。

同性愛者(動物)の方が、甥や姪の子育てへのコミットメントが、異性愛者(動物)のそれより高いらしい。LGBTも意味があって生まれてきている。割合的にはうつ病発症率と大差が無い。

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と説明しつつ私は恋愛的にストレートだが、今後、自身の子孫を残す確率は限りなく低いと思っている。加えて、自分の中には男性の平均より高めの「女性性」が内包されていると思っている。

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つまり、「自分は甥の子育てへのコミットメントが高い」と言いたいらしい。

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真偽の程はどうでも良い。

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少なくとも死ぬまで生き、

甥と本気で遊び、

彼の成長を楽しみたい。

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此れだけは真実だ。

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Gracias.

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Artist Takuma Tsuchida 土田 拓磨 a.k.a 変態お洒落紳士

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